Saturday, May 14, 2011

[ネタバレ注意]ブラックスワンを見た

ブラックスワンを見てきました。



非常におもしろい映画でした。これから見る人もいると思うので、あまり内容を書くことはできないのですが、「心理スリラー」というジャンルに入るかなと思いました。

あらすじは、

白鳥の湖を演じることになったバレリーナの身の回りに不可思議な現象が起こり始め。。。

おおよそそういうお話。

ナタリーポートマンの演技、ヴァンサンカッセルの演技、ダーレン・アロノフスキー監督の手腕、ストーリー展開の飽きなさなどバランスもよく24:30から見たけれどまったく眠くなりませんでした。


正直、ホラーのジャンルに片足を突っ込んだ部類だと思います。実際に描写だけをみると一種のホラー。でも、それが彼女の精神的な不安定さからきているというところで心理的な描写として捕らえられるようになっています。

ホラーにもならず、いわゆるドラマともいえないジャンルに仕上げながら、それでいてお客さんを選ばずに多くの人が見て楽しむことができるという意味で、そもそも映画として難易度の高いこと成し遂げているように思います。

個人的にこの映画の面白さは、日常的に誰もが経験する恐怖体験が、根本的には人の精神面からきているということを利用したサスペンス性にあると思う。
べスという前代のバレリーナ、精神的にヒステリックな一面をもつ不安定な母親、リリーというブラックスワン役のバレリーナの存在、最終的に主人公がどうなったのか?など謎を謎のまま残しているということも口コミの要素としては十分すぎるように思いました。


似ているジャンルの映画は本当に少ないのですが、ひとつだけほぼ同じ感想をもてた映画は

ローマン・ポランスキー監督「ローズマリーの赤ちゃん」('68)

だと思います。




こちらは妊婦の不安から彼女の周りにいろいろと不可思議な現象が起こり始めるという映画です。この映画もホラーといわれているものの、実際には心理スリラーというほうが正しいような気がします。

あわせて見るのにお勧めです。

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