Saturday, January 22, 2011

ソーシャルバブル

今はソーシャル関連市場が非常に注目されている。
それはそう。
せっかくなので僕が感じているソーシャル"バブル"を書いておく。

ソーシャルなマーケットを間違えては行けないのは、
ソーシャルマーケット自体は「個人がネット上でつながるというインフラが完成し、そこにかなり多くの人が参加しているインフラが整った状態」という前提がある。
これは間違いなく、イコールで、「Faceboook」のことを指している。Twitter?ノーだ。

何が言いたいのか。
日本にはその前提は成り立っていないということ。
これは本当に残念でしかない。
mixiにはこの代わりはできない。
ユーザ数も、ユーザ層も全く足りないし、サイトとしてのレベルもFacebookには遠く及ばない。

実を言うと、日本のソーシャル市場は、
モバゲーとGREE(つまりゲーム)でしか成り立っていない。

だから、日本で(ゲーム以外の)ソーシャルマーケットが広がるということは、半分ウソである。

別の言葉で言うと、
日本で「ネット上でのつながりを使った新しいサービス」が広がる可能性はFacebookが流行っている国に比べれば微々たるものだろう。
本当に残念だと思う。

ソーシャルマーケットとは、
・Facebookを毎日見る人が多いのでFacebookにうまくフィードを流す事で、サービスの認知をさせる事が非常に容易になった
・「知り合いの人が○○をしている」ということがわかるのでそれに影響される人が多くなる。
ということが本質である。

もちろん、付属的に、人々がソーシャルメディアを使って情報収集をするようになるということも含まれてはいるが、根本的には人の考え、価値観が変わったということよりも、
「Facebookを利用したインフラが整った」という事の方が断然大きい。

誤解のないように言っておくと、
日本においてソーシャルがうまく機能した例は、
Grouponだ。

これはTwitterを利用したマーケティングによって認知度が一気に上がった。
確かにギャザリングの効果もあった。
しかし、Grouponの成功=日本にもソーシャルの素地があるということでは全くない

・Grouponというサービス自体が非常にうまくマネタイズできたので、
一時期の集客をすぎれば後はソーシャルを使わなくても自分たちの広告だけで行けたはず。
・Grouponの一例しかないということ。

少なくともこの2点は考えなければいけいない。


ちなみにTwitterがソーシャルであるということには反対はしないが、
しかし、Facebookに比べればそれは微々たるものだと思う。

・フォローは気軽すぎてつながりに重みがない。
・実名ではない
・公開される情報にノイズが多すぎる
・公開される140文字という文字数では表現できない事が多すぎる

などの理由が考えられる。


日本がソーシャルを本当に活かす事ができるとするなら、
・モバゲーやGREEのゲーム
・英語で英語圏のサービスを作る
→もちろんFacebookを利用する
くらいしか正直ないのではないかと思っている。


日本でFacebookがどのくらいの時間でどのくらいの規模まで広がるのか、
気になるところだが、おそらく今年2011年ではない事は間違いないし、
この遅れの損失は日本にまた少しずつ海外から遅れをとるということになった
という事を痛感しなければならないことになるだろう。







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