Friday, January 7, 2011

Mac App Storeが生み出す効果 ~その2~

Mac App Storeができたことによって生み出される効果を引き続き考えてみたい。

(2)誰でも作れる、アプリケーションの量、種類
Mac App StoreにはiPhoneのアプリ同様、誰にでも作れる様に開発パッケージやSDKをDevelopper向けに公開している。
これは今までの開発コストを大幅に削減する事になる。いわば、iPhoneの様に気軽にMacのアプリを作れる様になる。
iPhoneのときと同様、誰でも作れるまで基礎を作り上げてくれたおかげで、
・量
・アプリケーションのカテゴリーの種類
が両方とも大きくなる増えるということだ。

まずは量がたくさん出る事は、アプリケーション全体にとって次のような効果があると思う。
一つ目は、個人個人にあった選択肢が増えることによってこれまで以上に個性にあったアプリケーションを楽しむことができる。
例えば、iTunesはAppleの中でも大人気のアプリケーションだが、「iTunesは多機能で使いにくい。もっとシンプルなものが欲しい」という人がいるだろう。そう言う人にとっての選択肢がこれから出てくる可能性がある。「超シンプルで(動画やPodcastなどのない)音楽だけのジュークボックス」というアプリケーションということだ。
他にも僕個人の実感値としてはiPhotoが重すぎて写真を楽しむのが億劫になっているという事実がある。「iPhotoよりももっと軽くてサクサク楽しめた写真を管理ソフト」というのがあれば僕は買う可能性がある。
このように個人の個性にマッチしたサービスがどんどんでてくるということだ。

二つ目は、競争が発生することによってアプリケーションの開発者同士が切磋琢磨し、質の良いアプリケーションを作ることができるようになる、ということだ。「量が質を生む」というのはあらゆるイノベーションの大原則だと思うが、開発者同士がそれぞれ思いもつかなかったアイデアが他のアプリにでていればそのアプリを真似ることによってどんどんとアプリケーションが進化をしていくだろう。


つぎにアプリケーションのカテゴリーの種類が増えるということは様々な効果を生む。例えば、ゲームのアプリケーションというのはMacにはこれまでほとんどしられていなかった。
(おそらくアメリカだけの市場を考えると、PCでインストールゲームをするという習慣が以前からあるので少し事情は異なると思うが)
しかし今回のAppStoreにはゲームというカテゴリーも当然ながら入ってくる。そうすると、Macでゲームを楽しむという全く新しい使い方ができる様になる。iPhoneでもゲームのカテゴリーはとても人気だが、おそらくMacAppStoreでも人気になるだろう。
ちなみにPCでゲームをするということは、iPhoneにはない楽しみ方を提供してくれる。もっとも大きいのは「画面がでかい」「プロセッサーのスペックが高い」という2点だと思う。これによってiPhoneでは実現できなかったゲームを開発することができるようになるはずだ。




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