Friday, January 7, 2011

Mac App Storeが生み出す効果 ~ その1 ~

昨日、Mac App Storeがローンチした。
iPhoneアプリストアに比べれば、

・PCのアプリは以前から存在している
・Macの市場はそんなに大きくない

ということもあり、どの様な重要性があるのかということが分かりにくいかもしれない。

僕は(あくまで個人的な意見だが)そういう中でも、このサービスがとても画期的だと思うこと3点を挙げておきたい。

(1)アプリの価格破壊
ダウンロード形式をとっていることによって、これまでのCD-ROMが必要なくなる。例えば有名なソフトに「ワード、エクセル、パワーポイント」などがあると思うが、これらのパッケージをなくすことによって物理的な原価がかからないということだ。そうすると本当にソフトの中身だけの価格を提示できるようになる。
実際にMacの中でも大人気のプレゼンテーションソフト「Keynote」はこれまでのパッケージ販売だと、9800円していた。しかしAppストアにすればそれが1000円~2000円台で可能になるだろう。そもそもインストールのCD-ROMというものは本当にそのときにしか使わないのに、あのように存在していることこそ、遅れているということが言える。Appleはそのことを2008年のMacBookAir発表のときから歌っていた。繰り返しになるが、その原価を考えれば価格破壊を起こすことが可能になる。

また、実は違う側面でも価格が適正化する効果がある。それはマーケティング費用である。アプリケーションを販売する人にとってこれまでマーケティングは非常に大きな課題であったことは言うまでもないだろう。莫大なWebページの中から自分のアプリをみつけてもらうことはとても難しい。
この場合開発者の選択肢は、
・購入の機会損失を防ぐために価格をべらぼうに安くする
・マーケティング費用を上乗せして高くする
のどちらかになるかなと思う。
そういう状態に中において、このようなAppStoreを作ることによって人の流入経路を作ることができた。
これは、結果として、ソフトの価格を適正化することになるだろう。



No comments:

Post a Comment